10月かわらばんワークショップ(大島ゆず調理体験)
毎月1回行ってきた大島の魅力を再発見する活動ですが、10月は「しまたいけんワークショップ」として、大島のゆずを使った調理体験を行いました。
今回のワークショプで先生役をお願いしたのは、旅館明海荘の女将、村上かよさんと、いわしの会の白川よしこさん、そして大島のゆず農家の小山由紀子さんの3人です。
かよさんと白川さんは、お母さんたちで大島を盛り上げようと活動する「きらきら母ちゃんズ」という団体の一員で、これまでゆずやブルーベリーなど大島の地のものを使った商品の開発などをしてこられました。一方で由紀子さんは、大島小の給食に毎年ゆずを提供したり、総合の時間にゆずの観察に協力するなど、大島で活躍するゆずの農家さんです。
この3人の力をお借りして、子どもたちとゆずについて楽しく学ぶ場をつくりました。
参加してくれた子どもたちは、6人。はじめて参加してくれた子もいました。
大島開発総合センターの調理室をお借りしてワークショップを実施しました。
まず、調理場に全員が集まると、今日の先生方に挨拶と自己紹介を。
白川さんとかよさんからは、今日の調理について簡単に説明をしていただきました。
今回調理を体験するのは、ゆずジャム、ゆずアイスの2つです。
さらに、使用する大島のゆずは、由紀子さんから提供していただいたもの。ちょうど収穫の始まった時期のきれいに色づいたゆずは、とてもいい香りで、においを嗅いだ子どもたちもみんないい顔になりました。
ゆずジャムは、果汁をしぼり、細かく刻んで、たっぷりの砂糖と水、しぼった果汁で煮ます。レシピは以下の通り。白川さん・かよさんからの直伝です。
【ゆずジャム】
■材料
・ゆず ー 約1kg
・砂糖 ー 400g
・水 ー 適量
■つくりかた
① 横半分に切って、果汁をしぼる。
② さらに半分に切って、たねを取り出す。
③ 切ったゆずをお湯で下ゆでする。
④ 柔らかくなったら、取り出して細かく刻む。
⑤ 刻んだゆず・砂糖・しぼった果汁・水を鍋に入れる。
⑥ 弱火で煮込む。
⑦ あくが出たら丁寧にとる。
⑧ とろっとしてきたら火を止める。
(①最初の行程は、ゆずの果汁をしぼること。みんな力いっぱいにしぼっています。)
(④しぼって下ゆでしたあとのゆずを細かく刻みます。包丁、上手に使えてすごい!)
(⑥火加減を調節。弱火でコトコトと煮るのが秘訣のようです。)
(⑧水分がなくなって、とろっとしてきたら火を止めて完成!)
続いて、ゆずアイスのレシピです。同時進行で作ったゆずジャムを、最後にかけて食べることになりました。アイスクリーマーは、大島観光協会からお借りしました。ご協力ありがとうございました!
【ゆずアイス】
■材料
・牛乳 ー 400g
・卵 ー 1コ
・砂糖 ー 50g
・生クリーム ー 適量
・ゆずジャム ー 適量
■つくりかた
① 牛乳・卵・砂糖を混ぜる。
② 生クリームを加えて混ぜる。(任意)
③ アイスクリーマーに入れ、冷却しながら混ぜ合わせる。
④ 固くなってきたら、冷凍庫に入れて冷やす。
⑤ 器に持って、ゆずジャムをかけたらできあがり!
(①材料を混ぜています。卵を割るのも上手で、子どもたちにお任せでした!)
(③アイスクリーマーに入れる行程。おたまですくって、丁寧に。)
(④だんだん固まってきたかな?じーっと中の様子を覗き込む子どもたち。)
(⑤ゆずジャムをかけて、出来上がり!次はゆずをそのままアイスにいれてもいいかも?)
子どもたちは、どの行程も自分たちから率先して「しぼりたい!」「切りたい!」「混ぜたい!」などと言いながらやってくれました。てきぱきとそれぞれの役割をこなしていく姿は、見ていてとっても素敵でした。
一通り体験がおわると、お昼ごはんの時間です。子どもたちと一緒におにぎりをにぎり、白川さんとかよさんが用意してくださった汁物とがんづき(黒糖の入った蒸しパンのような郷土料理)とともにいただきました。できあがったジャムやアイスはデザートに。
待ち望んだ手作りのデザートは、みんなあっという間にたいらげてしまいました。
今日一番の笑顔は、この時だったように思います。
(アイスが食べたくて食べたくて仕方なかった子どもたち。いただきま〜す!!)
さて、食べ終わると、今度はみんなで片付けの時間です。みんな、食器を運んだり、机を拭いたり、本当にテキパキとやってくれていました。協力して片付けたので、すぐに終えることができました。
午後からは、ゆずに関するお話を由紀子さんからしていただきました。
ゆずっていつ頃から実がなるの?実ははじめはどんな色をしていたっけ?枝にはとげがあるって知ってた?
大島ではゆずの木はところどころにあるけれど、案外知らないことばかり、、!
子どもたちも、メモを取りながらしっかりと話を聞いていました。
最後に、「ゆずを使った、こんな料理があったらいいな」をお題に絵を描いてもらいました。「からあげにしぼる」「カップケーキに入れる」「ゆず焼き芋」など、アイデア料理がたくさん!今回はアイデアだけでしたが、実際に作ってみるのもおもしろいかもしれません。
子どもたちは、今回のワークショップを通じてゆずについて知り、さらに好きになったと思います。
大島と関わりの深いゆずだけに、今後も触れる機会がたくさんあるはず。
今回の経験や知識が活きることを願います。
(みんなでできあがったゆずジャムを味見。また一緒に料理しようね!)
(かんだ)