11月かわらばんワークショップ(椿屋)
みなさんこんにちは。
11月15日に開催したかわらばんワークショップでは、大島の椿で椿油を製造している椿屋さんを取材させていただきました。
今回取材に協力していただいたのは椿屋の小野寺栄喜さん。椿についてたっぷり教えていただきました!
ワークショップのはじまりは椿を育てている農園の見学です。
広くて海が見える三作浜(みさきはま)農園にはたくさんの椿が植わっています。
小野寺さんによると、椿は世界で2600もの品種があり、大島ではその中の400種類ほどの椿が育てられているそうです。
農園に植わっていたのは海沿いなどで育てやすく、実がなりやすいのが特徴の藪椿という分類の椿。同じ藪椿の中でも色や質がそれぞれの木で違います。
小野寺さんに違いを教えてもらうと、子ども達も積極的に自分で色を確認して、「あれはピンク!こっちはちょっと濃い!」と楽しそうに椿をじっくり観察していました!
(よーく見てみると花の色が木によって違う!)
農園をたっぷり見学した後は椿屋さんの事務所へ移動し、事務所のビニールハウスで育てられているさまざまな種類の椿を見せていただきました。
小野寺さんが心を込めて育てている鉢植えの椿たちは農園で見た椿とは全く違っていて、椿の種類の豊富さに驚かされました。
花びらがひらひらだったり葉っぱがギザギザしていたり…、子ども達も農園とは違う椿たちにくぎ付けです!
(お気に入りの椿を持っての1枚!花びらの形も色も、それぞれで違います♪)
椿の基本を知った後はみんなお待ちかねのお昼ご飯です。今回は大島の椿油を使ってけんちん汁を作りました!
小野寺さんご夫婦にコツを教えてもらいながら、子ども達も野菜を切ったり、お鍋をかき混ぜたりと積極的に料理に参加し、とってもおいしいけんちん汁ができあがりました。
(お豆腐は手で潰して入れるのがコツ!一丁分のお豆腐を丁寧に潰しました。)
(椿油のけんちん汁が完成!「おいしい〜!」が止まらないお昼ご飯でした。)
あつあつのけんちん汁とおにぎりを食べ終わった後は、小野寺さんが大島の「大椿」へと案内してくださいました。
大椿とは、大島に昔から自生している大きな椿の木です。
海沿いの入り口から細い小道を登るとその先には…なんと樹齢約500年、高さは約15メートルの大椿が!
日本一の高さを誇る椿だそうです!
(あまりの高さにみんなでびっくり。こんな大きな椿初めて見たね!)
大島に住んでいる人もなかなか知らないこの大椿、現在は竹やぶの中に生えていますが、昔はこのあたり一面が椿の防風林だったこともあるそうです。
自然の中にどっしり構える大椿は大迫力でした!
(大椿の前で集合写真。椿が大きくて写真にうまく収めるのも大変!)
大椿の見学をしたら、いよいよ最後の取材です。けんちん汁でも使用した椿油について教えていただきました。
残念ながら椿油の製造時期が終了していたので体験することはできませんでしたが、椿の実を実際に見て触りながら椿油を学びます。
見せていただいた椿の実からは、手で軽く絞っただけで油が滲んできました!
最近は椿油の研究が進められていて、美容や健康への効果が期待されているそうです。
近い将来、椿油ブームが来る日が近いかも…!
(乾燥中の椿の実。この実から油が出来ることにみんなびっくりしていました。)
最後はいよいよしまだよりの記事作りです!
場所は大島開発センターさんにお借りしました。
今回のワークショップでは椿についての情報が盛りだくさんだったので、記事を書く前にどんなことを読む人に伝えたいかをみんなで考えます。
たくさんの椿を見たこと、椿油が健康にいいこと、大椿のことなどなど、それぞれで文章の担当を決めてみんなで記事を書きました。
(しまだよりに大島の地図を大きく描いて、大椿の場所がひと目で分かるように一工夫!)
椿のことをたくさん知ることができる、しまだよりの完成です!
(完成したしまだよりを持ってパシャリ!今回もカラフルで見やすいしまだよりができました!)
参加してくれたみんな、取材させていただいた椿屋さん、本当にありがとうございました!
今度は椿油絞りも体験してみたいですね!
(まりこ)